ご挨拶
「三つ子の魂百まで」とは、「幼いころにできあがった性格は、一生変わらない」という意味で使われる諺ですが、 幼児期の受動喫煙体験が、その子の喫煙嗜好の決定を示唆する家族調査データーが散見されるように、両親、祖父母の喫煙行動がその子や孫に大きく影響を与えることは確定的事実です。家庭内受動喫煙防止と小学生対象の喫煙防止教育は無煙社会の実現のためにはとても重要であると考えます。今回、第13回日本小児禁煙研究会では、喫煙や受動喫煙による健康被害、電子タバコの弊害、禁煙治療の必要性などの発表討論に加えて、無煙社会の確立に向けての取り組みを協議したいと考えています。
今回の “Setagaya Symposium” では「子どものために受動喫煙防止、無煙社会確立を目指して」をテーマとして“禁煙診療のエキスパート”のレクチャー及び最先端の治療成績の発表の場にしたいと考えています。国内招請講演者を数名予定しています。また、市民講座では、落語家の桂やまと さんをお招きして、「落語を聴いて楽しく禁煙」というテーマで落語とトークショーを企画しました。多くの方にご参加いただければ幸甚です。
本会の講演および討論がこの分野をさらに発展させ、診療レベルの向上に寄与するものと確信しております。つきましては、本研究会の趣旨を十分にご理解頂き、皆様のご支援を賜りますよう 宜しくお願い申し上げます。
第13回日本小児禁煙研究会学術集会 会長 宮本 隆司
この度、地域に親しまれた病院作りと生涯教育の場を提供する事を目的として、地域市民の参加者を対象に医療講座を開催することにいたしました。皆様のご参加を心よりお待ちしております。